英Juniper Researchは英国時間12月11日,モバイル端末向け無線通信規格「Mobile WiMAX 802.16e」の世界利用動向に関する調査結果を発表した。それによると,Mobile WiMAXは2010~2013年に急速に普及する見通し。2013年には世界利用者数が8000万人を超え,年間売上高は230億ドルに達すると見る。

 Mobile WiMAXは,トライアルやインフラ構築が進むなど,世界各国で活発化している。今後は特に米国,日本,韓国で大きく成長するとJuniper Researchは予測する。

 同調査の担当者であるHoward Wilcox氏は,「Mobile WiMAXは最近,第3世代携帯電話の世界標準であるIMT2000規格の1つとして国際電気通信連合(ITU)から認証を受けた。これを追い風として,2013年までに,モバイル・ブロードバンド世界市場で1桁のシェアを占めるようになるだろう」としている。

 ただし,Mobile WiMAXの今後の拡大は,ベンダーが対応デバイス(携帯電話,ノート・パソコン,データ・カード,メディア・プレイヤなど)をタイミングよく適正価格で提供できるか,またMobile WiMAXサービス・プロバイダが既存のモバイル・サービス会社と差別化できるかにかかっていると,同氏は指摘している。

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