米IDCは米国時間12月6日,2008年のIT市場予測を発表した。それによると,IT関連の支出は2007年に6.7%伸びているが,2008年は景気後退などの影響を受けて減速し,成長率5.5~6.0%にとどまる見込みという。

 今年はあらゆるものを“サービスとして(as a Service)”提供する傾向が高まったほか,Web 2.0アプリケーションやオープンな開発コミュニティが広がりをみせ,従来の大手企業とは異なる米Googleや米Facebookなどが台頭したことにより,IT業界のトレンドが大きく変化している。

 2008年は,IT支出が伸び続けているBRIC(ブラジル,ロシア,インド,中国)などの新興市場に注力する企業が増加し,中小規模企業(SMB)市場への関心もいっそう高まる。

 また,オンライン配信モデルを採用する企業が急速に増え,アプリケーション,ビジネス・インテリジェンス,サーバー,ストレージ,画像などあらゆるものが,オンラインを介して提供されるようになる。

 モバイルに関しては,ノート・パソコンとスマートフォンの中間に位置する新しいタイプのWeb接続機器が登場する。さらに,携帯電話事業者が各方面からのプレッシャーに押され,ネットワークを開放しはじめる。

[発表資料へ]