年末の話題の1つに流行語大賞がある。流行語といえば,その時々を象徴するキーワードのようなもので,本家の「2007新語・流行語大賞」では「(宮崎を)どげんかせんといかん」と「ハニカミ王子」が選ばれた。折しもITproでは,「ITpro読者に聞く2007年/2008年重大トピックスに関するアンケート」を実施中。そこで,その11月30日時点の途中経過からITpro読者が注目するIT/ネットワークのキーワードのランキングを紹介しよう。

総合1位は「内部統制,日本版SOX法」

 「ITpro読者に聞く2007年/2008年重大トピックスに関するアンケート」は,5つのアンケートから構成。今回紹介するのはその中の「あなたが注目するキーワード編」の途中経過である。ここでは,ITpro編集部が選んだ126のキーワードの中からITpro読者に「2007年に注目したキーワード」と「2008年に注目したいキーワード」を選んでもらい,得票数の多い順にランキングにした。

表1●総合ランキング
  2007年に注目したキーワード 2008年に注目したいキーワード
1位 内部統制,日本版SOX法(J-SOX) 内部統制,日本版SOX法(J-SOX)
2位 YouTube 3.9G,4G携帯電話
3位 ワンセグ IPv6

 まずは総合ランキングをご覧いただこう(表1)。もっとも注目されたのは,2007年,2008年ともに「内部統制,日本版SOX法(J-SOX)」となった。2008年4月以降に始まる事業年度から日本版SOX法が適用されるとあって,2007年だけでなく2008年も高い注目度を維持している。まだ,準備が整いきらない企業はもちろん,十分な準備をしてきた企業であっても本番に突入するとなれば注視しておかないわけにはいかない,といったところだろう。

 2007年の2位はいろいろな意味で話題となった動画サービス「YouTube」,3位は多くの携帯電話に搭載されて一般化してきた「ワンセグ」となっている。

 一方,2008年に注目したいキーワードとしては2位に「3.9G,4G携帯電話」が入った。4Gはまだ先という感があるが,3.9G携帯電話はNTTドコモが「Super 3G」の実証実験に入るなど,2009年の開発完了に向けた取り組みが進んでいる。下り最大300Mbpsという高速性は,今の携帯電話では実現できない新たなサービスを予感させる期待感がある。

 3位に入ったのが「IPv6」。こちらは「3.9G,4G携帯電話」の期待感とは逆に,IPv4アドレスの枯渇問題による危機感から,いよいよ本気で移行を考える時期との見方から,得票を集めたものと思われる。総務省が発足させた「インターネットの円滑なIPv6移行に関する調査研究会」がどのような方向性を出すのかも,注目したいところである。

Web関連とWindowsが注目される

 次にジャンル別のランキングだが,こちらは1位のみを紹介する。まず,マネジメントとネットワーク,モバイル分野の1位が総合ランキングのベスト3を占めたことから,最近はこれらのジャンルの注目度が高いことがわかる。


表2●ジャンル別1位となったキーワード
  2007年に注目したキーワード 2008年に注目したいキーワード
マネジメント 内部統制,日本版SOX法(J-SOX) 内部統制,日本版SOX法(J-SOX)
情報システム Web2.0 SaaS(Software as a Service)
プラットフォーム Windows Vista Windows Server 2008(Longhorn)
ソフト開発 Ajax Ruby
セキュリティ Winny バイオメトリクス認証
ネットワーク YouTube IPv6
モバイル ワンセグ 3.9G、4G携帯電話

 ジャンル別の1位を見渡したときに目に付くのは,Web関連のキーワードが多く1位となっていること。情報システムの2007年の注目キーワードとなった「Web2.0」,そのリッチなユーザーエクスペリエンスを実現する「Ajax」がソフト開発の2007年の注目キーワードとなり,2008年にはWebアプリケーションフレームワーク「Ruby on Rails」で注目された「Ruby」がソフト開発の1位となっている。

 これらの技術を取り込みつつ業務アプリケーションがWebベースでも提供されるようになっていることを受けて,その提供形態の一つとして「SaaS」が注目され,情報システムの2008年に注目したいキーワードの1位になったのだろう。その背景に,素早く導入できるという期待感もあると思われる。その点では素早く開発できるフレームワーク,Ruby on Railsと通じるものがあるのではないだろうか。

 セキュリティ分野では,2007年の注目キーワードが「Winny」,2008年が「バイオメトリクス認証」となった。ともに情報漏洩問題に関連するキーワードともいえる。Winnyは情報漏洩問題を引き起こす元として取り上げられることの多かったソフトだ。一方,バイオメトリクスは情報漏洩対策の一つとして,より高度なユーザー認証手段の一つとして期待されるもの。最近は銀行のATMに指静脈認証機能の搭載が進むなど,より身近なものになってきている。

 最後に,プラットフォーム分野だが,こちらはマイクロソフトのOSが登場年にあわせて1位となっている。もう一つ企業導入が進んでいないといわれているクライアントOS「Windows Vista」が2007年,ようやく製品が登場するサーバーOS「Windows Server 2008(Longhorn)」が2008年の注目キーワードだ。

あなたもぜひアンケートに参加を!

 ここまで紹介した注目キーワードのランキングは,冒頭で述べた通り「ITpro読者に聞く2007年/2008年重大トピックスに関するアンケート」の途中経過。注目キーワードを含めて5つのアンケートから構成しており,各ジャンルの注目キーワードに対するITpro読者の方のご意見を伺うアンケートも実施中だ。

 この記事を読んで,自分が注目したキーワードが1位になっていた人もそうでない人も,ぜひアンケートに参加してほしい。回答いただいた方には抽選で,iPod touchやニンテンドーDS Liteが当たるプレゼントも用意している。アンケート期間は12月5日まで。アンケート結果を基にした記事は,2008年1月に順次掲載する予定である。

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