米iSuppliは米国時間11月27日,世界半導体市場に関する調査速報を発表した。2007年の売上高は2709億3000万ドルに達し,前年の2602億2000万ドルに比べ4.1%増えると見込む。売上高1位は米Intelの339億7000万ドル(前年比7.7%増)で,同社の市場シェアは12.5%(同0.4ポイント増)。

 2位以下は,韓国Samsung Electronicsの201億4000万ドル(前年比1.5%増),東芝の125億9000万ドル(同24.1%増),米Texas Instruments(TI)の121億7000万ドル(同3.4%減),仏伊合弁STMicroelectronicsの99億9000万ドル(同1.4%増)と続く。

 Intelのライバルである米AMDは低迷し,売上高が前年比22.8%減の57億9000万ドル。前年の8位から11位に落ちた。全体的にベンダー間の競争が激しくなり,“勝ち組”と“負け組”がはっきり分かれている。

 トップ20ベンダー内で成長率が最も高かったのは8位のソニー。同社の売上高は80億4000万ドルで,前年比56.8%増収した。次いで東芝(同24.1%増),米QUALCOMM(同23.7%増)が急成長した。なお,ソニーは「Cell」プロセサ製造設備を東芝に売却する計画である。

 地域別でみた売上高は,米大陸が1251億ドル(1.0%増),欧州/中東/アフリカが314億7000万ドル(0.9%増),日本が648億5000万ドル(11.1%増),韓国が301億8000万ドル(7.5%増),台湾が121億8000万ドル(0.2%減),香港を含む中国が11億2000万ドル(0.1%減)だった。

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