電気通信事業者協会(TCA)は11月7日,2007年10月末時点の携帯電話・PHS契約数の速報値を発表した。事業者別の純増数は,ソフトバンクモバイルが6カ月連続となる首位だった。

 ソフトバンクモバイルの純増数は前月比15万8600。純増2位のKDDIは同13万3800,3位のNTTドコモは同3万9100だった。なお,KDDIの数字はauブランドとツーカーブランドを合計したもの。ブランド別では,auが前月比16万6000の純増で,新規加入の受け付けを停止しているツーカーが同3万2200の純減だった。

 イー・モバイルは6月末,9月末,12月末,3月末という四半期単位の発表のため,10月分の純増数は公表しなった。

 携帯電話全体では,前月比33万1500増の累計9966万5100(イー・モバイルの契約数を含む)となった。各事業者の累計契約数は,首位のNTTドコモが5298万800,2位のKDDIが2935万900(うちauが2891万,ツーカーが44万900),3位のソフトバンクモバイルが1721万1100となった。イー・モバイルは9月末時点の累計契約数で12万2300である。

 番号ポータビリティ(MNP)の利用動向は,転入と転出の差し引きでKDDIが同5万4700増(auが5万7500増,ツーカーが2800減),ソフトバンクモバイルが同1万5700増となった。NTTドコモは前月比7万500のマイナスだった。

 PHSのウィルコムは前月比2万3100の純減に転落。累計契約数は462万2400となった。2万を超える純減は2001年以来6年ぶりとなる。2008年1月7日にサービスを終了する予定のNTTドコモのPHSは,同2万3800減の28万6500だった。PHS全体では前月比4万6900減の累計490万8900となった。

通信モジュール,プリペイド契約数なども公表

 TCAの発表では,純増数の契約種別内訳や付加サービスの加入数も示している。自動販売機や防犯器具などに利用する通信モジュールは,NTTドコモが前月比3万4500増の累計128万1700契約,KDDIが同9000増の累計78万4700契約,ソフトバンクモバイルが同100減の累計1500契約となっている。

 プリペイド契約については,NTTドコモが前月比300減の4万1700契約になった。KDDIは,auが前月比4700増の累計45万8200契約,ツーカーが同9500減の累計28万1800契約。ソフトバンクモバイルは,同3万6300減の136万9000契約となった。

 NTTドコモの端末1台で2契約できるサービス「2in1」の契約数は前月比1万5600増で累計16万7800になった。なお,NTTドコモの携帯電話サービスの純増数,契約数には2in1の分を含まない。2in1を利用して2回線分の契約をしている場合でも,集計上は1契約とカウントしている。

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