米Click Forensicsは米国時間10月19日,検索キーワード広告業界のクリック詐欺に関する調査結果を発表した。2007年第3四半期において,クリック課金型(PPC)広告全体の詐欺発生率は平均16.2%で,前年同期の13.8%,前期の15.8%に比べ増えた。

 「Google AdSense」や「Yahoo! Publisher Network」などの大手検索広告ネットワークに限ると,PPC広告の平均クリック詐欺発生率は28.1%となった。前期は25.6%,2007年第1四半期は21.9%,2006年第4四半期は19.2%で,増加傾向が続いている。

 また転送ドメイン(パークド・ドメイン)および広告サイトに関係するトラフィックの60%以上がクリック詐欺だった。Click Forensicsによると「転送ドメインやレベルの低いその他Webサイトからのトラフィックが悪い状況にあるため,広告主は検索広告ネットワーク経由のコンバージョン率が大幅に低下したとみている」という。

 クリック詐欺の拠点を地域別にみると,北米以外ではフランス(4.2%),中国(4.1%),ドイツ(3.7%)が多かった。

 調査は,Click Forensicsが提供するクリック詐欺検出サービス「Click Fraud Network」で集計したデータにもとづく。同サービスは,4000社以上のオンライン広告主および広告代理店が利用している。

[発表資料(PDF形式)]