米Strategy Analyticsは米国時間10月10日,家庭向けデジタル・エンタテインメント機器市場についての調査結果を発表した。それによると,世界のフラット・パネルTV市場の売上高は2007年中に1000億ドルを超える見通しだという。

 レポートでは,2007年の世界市場におけるフラット・パネルLCDとプラズマTVの出荷台数が7370万台に達し,売上高は前年比17%増の1049億ドルになると予測。高精細度テレビ(HDTV)の売れ行きが好調で,フラット・パネルTVの71%がHD対応になるという。一方で,フラット・パネルTV全体に占めるプラズマのシェアは引き続き下降しており,出荷台数で見たシェアは2006年の17.1%から15.8%に縮小した。

 フラット・パネルTVを所有する世帯は米国で41%に達しており,欧州でも29%が所有している。このレポートはこのほか,2012年までにフラット・パネルTVの年間出荷台数が1億8000万ユニットに達するが,売上高は2009年に1304億ドルでピークとなり,その後は下降すると予想している。1080pやIPネットワーキングといった新しい機能が登場するが,平均小売価格の低下に歯止めをかけるには至らない,としている。

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