インターネット広告の標準策定団体であるInteractive Advertising Bureau(IAB)と米PricewaterhouseCoopers(PwC)は米国時間10月4日,2007年第2四半期および同年上半期の米国オンライン広告市場に関する調査結果を発表した。それによると,第2四半期の売上高は過去最高の51億ドル弱で,前年同期に比べ25.4%増えた。四半期の売上高が50億ドルを超えたのは初めてという。

 2007年上半期の売上高も過去最高の100億ドル弱だった。2006年上半期と比べると,27%近く増えている。こうした増加の要因としてIABとPwCは,消費者向け広告分野の急拡大,インターネットが主流広告メディアとして認められつつある環境,広告主がオンライン広告に依存している状況を挙げた。

■表1 オンライン広告の形態別売上高(単位:100万ドル)
広告形態 2006年上半期 2007年上半期
売上高 シェア 売上高 シェア
検索 3,614 40% 4,097 41%
求人広告 1,582 20% 1,699 17%
紹介/リード・ジェネレーション 592 7% 799 8%
電子メール 158 2% 200 2%
ディスプレイ 2,413 31% 3,198 32%
出典:IAB/PwC

■表2 広告販売会社の集中度
2006年上半期 2007年上半期
上位10社 71% 70%
上位25社 84% 82%
上位50社 94% 91%
出典:IAB/PwC

■表3 課金モデル別売上とシェア(単位:100万ドル)
課金モデル 2006年上半期 2007年上半期
売上高 シェア 売上高 シェア
CPMベース※ 3,797 48% 4,497 45%
成果ベース 3,717 47% 4,997 50%
ハイブリッド 395 5% 499 5%
※CPM:1000回表示当たりのコスト
出典:IAB/PwC

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