中堅・中小企業の8割弱が,基幹システムを構成するサーバーなどをチャネル経由で購入している。--調査会社のノークリサーチは9月19日,中堅・中小企業における基幹システム関連製品の購入先と,購入先選定で重視した点などの調査結果を発表した。それによると,77.9%の企業は販売店などのチャネル経由で製品を購入しており,ベンダー直販で購入した企業は22.1%にとどまった。

 チャネル経由の購入先を見ると,大塚商会,オービック,日本ビジネスコンピューター(JBCC),富士通ビジネスシステム(FJB),NECネクサソリューションズといった全国展開している大手販売代理店が40件以上の回答を集めた。その一方で,「その他」を購入先として挙げる回答も512件あり,チャネル経由で購入したという回答(972件)の半数以上を占めた。

 購入先選定の理由は,「保守体制」が100点満点の83.5点で最も重視されている。これに続くのが,「価格」(80.0点),「自社業務と合っている」(77.8点),「営業マン,SEの提案力」(71.9点)。オフコン時代における定番の理由「以前からの付き合いのある購入先」は68.3点にとどまった。

 購入先のサポートに対する評価では,「導入時のサポート」「導入後のサポート(電話・FAX・メール)」「導入後の運用サポート(訪問)」「導入後の改善提案」「バージョンアップ対応」の5項目で大塚商会がトップ。「故障時の対応」はNECネクサ,「保守料金の妥当性」はFJBがトップの評価を得た。

 調査は,年商5億円以上500億円未満の民間企業を対象に,郵送アンケート方式で実施した。実施時期は2007年5月から9月。調査対象企業数は4000社で,うち1265社から有効回答を得た。