トレンドマイクロは9月3日,インターネット利用に関する調査「インターネットの利用動向」の結果を発表した。それによると,インターネット利用時に約82%のユーザーが迷惑行為を体験し,約98%のユーザーがインターネット利用時に不安を感じると回答した。

 今回のアンケート調査は,18歳以上の一般ユーザーを対象として2007年8月6日~8日にインターネットを通じて実施したもの。有効回答数は1000である。

 迷惑行為を体験したことのある82%のユーザーの内訳を見てみると,Webサイトからの誘導や経由により迷惑行為を経験している人が合計30.9%にも上った。このほか,「望まないポップアップ・メッセージや大量の広告が表示された」が30.6%,「大量の迷惑メールを受け取った」が26.6%。

 Webサイトによる迷惑行為とは,具体的には,「訪問したWebサイトから,知らないプログラムがダウンロードされそうになった(ダウンロードされた)」(12.4%),「ワンクリック詐欺のメールを受け取ったり,Webサイトに誘導されたりした」(8.6%),Yahoo!やGoogleなどの検索結果から,悪意のあるWebサイトに誘導されそうになった(誘導された)」(5.0%)など。このほか「フィッシング詐欺のメールを受け取ったり,Webサイトに誘導されたりした(被害に遭った)」との回答も4.9%あった。トレンドマイクロは,こうしたWebサイトによる迷惑行為は,これからますます拡大して「Webからの脅威」となると述べ,独自に先を見越した対応をしていくとしている。

 一方,インターネット使用時に感じる不安としては,「知らないうちにウイルスやスパイウエアに感染してしまうのではないか」が最も多く25.0%に上った。ほかにも,「ネット・ショッピングなどで自分のクレジットカード番号や口座番号を入力するのが不安」(22.8%)や,「パソコンに不具合が生じて写真やメールなどの大切な情報を失ってしまうことが不安だ」(18.7%),「不要なファイルがたまってパソコンの動作が重くなってしまうことが不安だ」(18.5%)といった回答が多かった。