米In-Statは米国時間8月27日,メディア・プレーヤ市場の今後の展望について調査した結果を発表した。MP3プレーヤ(ビデオ再生非対応)と携帯型メディア・プレーヤ(ビデオ再生対応)の出荷台数合計は,2006年の1億8200万台から2011年には2億7500万台へと,安定した成長を続ける見通しだ。同社によると,成長を後押しするのは,ブロードバンドの普及,製品の低価格化,オンラインにおけるオーディオおよびビデオ・コンテンツの増加などとしている。

 しかし調査から,MP3プレーヤや携帯型メディア・プレーヤを購入するユーザーの大半は,主としてオーディオ再生のために製品を購入していることが分かった。「ビデオを再生するために携帯型メディア・プレーヤを購入するというユーザーはわずか11%だった」(In-StatアナリストのStephanie Ethier氏)。

 その一方で,ポータブル機器にビデオ対応機能を搭載するためのコストは着実に下がっている。このため2008年末には,携帯型メディア・プレーヤの出荷台数の伸びがMP3プレーヤを上回る見通しである。

 その他の主な調査結果は次の通り。

  • 米国消費者2408人のうち,MP3プレーヤもしくは帯型メディア・プレーヤを所有しているユーザーは52%
  • 短期的にみた場合,音楽対応携帯電話の出荷台数が,MP3プレーヤもしくは携帯型メディア・プレーヤを抜く可能性は低い

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