シンガポールGfK Groupの傘下にあるGfK Asiaは現地時間8月24日,アジアの家電市場動向に関する調査結果を発表した。それによると,DVDやMP4向け携帯型ビデオ・プレーヤの人気が急騰しており,2007年の販売台数は1000万台を超える見込み。

 中国,韓国,台湾,香港,タイ,マレーシア,ベトナム,シンガポール,インドネシア,フィリピン,ニュージーランド,オーストラリアの12の国および地域を対象にした調査によると,DVDプレーヤ全体の2007年の販売台数は約2400万台に達する。そのうち最も急伸する分野は,前年比34%増が見込まれる携帯型DVDプレーヤ。売上高は2億ドル近くにのぼり,DVDプレーヤ全体の売上高の約12%を占めるとみる。

 ベトナム,インドネシア,フィリピンを除く9の国および地域では,MP4対応の携帯型ビデオ・プレーヤが,販売台数ベースで前年比約40%拡大する見通し。

 その他の主な調査結果は以下の通り。

  • テレビ市場(上記にカンボジアを加えた13の国および地域が対象):2007年の売上高は220億ドルを予測。LCDテレビが市場を牽引し,販売台数は前年比115%増加する。特に中国では,LCDテレビの売上高が前年の倍以上の70億ドルに達する。
  • 一般家庭向けオーディオ・システム/ホーム・シアター市場(カンボジアを除く12の国および地域が対象):2007年の売上高は約10億ドル,販売台数は400万台弱を予測。
  • カムコーダ市場(カンボジアを除く12の国および地域が対象):2007年の売上高は15億ドル,販売台数は200万台強を予測。

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