調査内容 2007年7月のWindows Vistaの導入状況
調査時期 2007年7月中旬
調査対象 ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者
有効回答 2026件(794件)
( )内は情報システム担当者の有効回答数

 2006年11月末の法人向け出荷開始から約8カ月が経過した2007年7月時点で,「Windows Vista」クライアントを一般利用者レベルへ導入ずみの企業は約6%,情報システム部門でテスト中の企業が約25%であることが,日経マーケット・アクセスが企業情報システム担当者を対象に2007年7月に実施した調査で明らかになった。

 この質問への752件の回答のうち,「全社内のパソコンの半数以上にVistaを導入済み」という先行事例は0.5%と非常に少ないが,「一部の事業所・事業部・拠点で半数以上のパソコンにVistaを導入」,「全社規模で見て1割~5割のパソコンにVistaを導入した」の回答はそれぞれ2.0%と3.5%で,合計するとすでに業務の現場へVistaクライアントを導入している企業は全体の6%だった。

 最も多い回答は「試験導入の予定も決まっていない」で約45%。次いで25%弱が「一般利用者には展開していないものの,情報システム部門内の数台にVistaを導入して試験中」とした。約15%は来年度末(2009年3月末)までに試験的な導入を開始する予定。「Vistaは採用しないことを決定ずみ」という回答は7%強だった。

 図示していないが,利用者規模や上場/未上場別では,Vistaクライアントの導入状況の回答比率にほとんど違いはなかった。業種別で見ても「情報処理関連サービス(情報処理/ソフトウエア/SI・コンサルティング/VAR)」で「システム部門の数台で試験中」という回答の比率が30%弱とやや高かった以外には,ほとんど差は見られなかった。

■調査概要
 日経マーケット・アクセスが,ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者を対象に,2007年7月現在の自社の「Windows Vista」の導入見込みを聞いた。なお,仮想PC型やブレードPC型のシンクライアントでWindows Vistaの環境を社内の利用者に提供するものも,「導入」に含めるものとして回答を求めた。
 調査実施時期は2007年7月中旬,調査全体の有効回答は2026件,「所属する企業・組織で自社の情報システムにかかわる業務(企画立案・設計・開発・運用・予算承認など)を担当している」とした実質的な有効回答は794件。

図●2007年7月時点での「Windows Vista」の導入状況(n=752)