ストレージ業界団体のStorage Networking Industry Association(SNIA)は米国時間8月6日,デジタル情報の長期的保管状況に関する調査結果を発表した。それによると,大量情報を扱う企業や組織の大半は,現在のデジタル情報保管操作は手作業が多いため間違いが発生しやすいと懸念を抱いている。また,デジタル情報の長期保管はコストが高く,組織間での連携がないことを問題視する声もあった。

 デジタル情報の長期保管のニーズは大きく,組織および企業の80%が50年以上保管しなければならないデジタル情報を抱えており,68%は100年以上保管しなければならないデジタル情報があると答えた。

 デジタル情報の長期保管は,一般的に10~15年以上を指し,物理的媒体や論理フォーマットの移行が必要になるが,定期的に移行を実施しているのは30%にとどまった。

 現在保管されているデジタル情報を50年後に読み取ることができるかとの問いに,70%が「非常に不安」と回答した。

 調査は,記録文書/情報管理,公文書,IT,セキュリティ,法律,ビジネスなどの分野で大容量の情報を扱う276団体を対象に実施した。

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