日経BPコンサルティングは8月2日,「携帯電話“個人利用”実態調査2007」の結果を発表した。事業者別の総合満足度は,au(KDDI)が2002年度の調査開始から初めて首位に立った。また,メーカー別の使用端末のシェアは2年連続でシャープが首位となった。調査は,全国の携帯電話/PHSユーザーを対象にWebアンケート形式で実施。調査期間は2007年6月13日から6月15日までで,1100の回答を得たという。
事業者別の満足度調査では,現在使用している携帯電話の総合的な満足度と,通話機能や料金体系,デザインなど26項目についての満足度を調べた。総合満足度の首位は34.9ポイントをマークしたau。これに,24.0ポイントのウィルコム,17.9ポイントのNTTドコモ,13.4ポイントのソフトバンクモバイルと続いた。
図1は,総合評価,通話品質,圏外の少なさ,本体価格,基本料金・通話料金,パケット代の6項目を指標化したもの。auは,圏外の少なさを強みにしていることが分かる。この項目では,auは調査開始の2002年度から6年連続で首位をキープしている。
図1●キャリア別携帯電話の満足度 各項目の満足度を「非常に満足」=100,「まあ満足」=50,「どちらともいえない」=0,「やや不満」=-50,「不満」=-100として加重平均値を算出した。 |
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NTTドコモ(n=529) |
au(n=340) |
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ソフトバンク(n=200) |
ウィルコム(n=26) |
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メーカー別シェアではNEC,パナソニックが続落
ユーザーが使用している端末のメーカー別シェアでは,20.5%とシェアをさらに伸ばしたシャープが首位となった。2006年度調査で首位に立ってから2年連続となる。2位のNECとは7.1ポイントの差を付け,首位の座を盤石にしつつある(表1)。
表1●使用携帯電話端末のメーカーシェア
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この調査では,かつての1位,2位であるNECとパナソニック モバイルコミュニケーションズの不振が目立った。2002年度の調査ではNECが23.9%,パナソニックが20.1%のシェアだった。しかし,今回の調査ではNECが13.4%,パナソニックが11.8%と,ともに10ポイント近くシェアを落としている。
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