フランスのXiTi Monitorは現地時間7月18日,欧州における「Internet Explorer(IE)7」と「Firefox 2」の利用状況に関する調査結果を発表した。2007年7月の平均利用率を比較すると,Firefox 2(23.1%)がIE 7(22.6%)を上回った。3月に同様の調査を実施した際は,Firefox 2(15.6%)がIE 7(19%)を下回っていたという。

 欧州32カ国における両ブラウザの利用率を比べたところ,16カ国でFirefox 2の利用率の方が高く,残りの16カ国でIE 7の方が高かった。

 しかし,国ごとの数値を詳しくみると,Firefox 2の方が全般的に高い。Firefox 2利用率の上位5カ国は,スロベニア(Firefox 2:IE 7=39.6%:10.7%),フィンランド (同38.5%:23.0%),ハンガリー(同33.8%:10.8%), スロバキア(同33.6%:9.2%),ポーランド(同33.4%:9.6%)。一方,IE 7利用率の上位5カ国は英国(IE 7:Firefox 2=34.9%:16.1%),マルタ(同34.3%:18.6%),フランス(同34%:20.4%),オランダ(同34%:12.6%),デンマーク(同33.6%:13.5%)だった。

 また,両ブラウザをそれぞれ旧バージョンと比較すると,Firefox 2がFirefox全体で占める割合が83.2%であるのに対し,IE 7がIE全体で占める割合は33.9%に過ぎなかった。「成功が明らかなFirefox 2に対して,IE 7は普及に苦労している様子がうかがえる」(同社)。

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