英Economist Groupの企業情報部門Economist Intelligence Unit(EIU)は英国時間7月11日,世界60カ国以上のIT競争力を調査した結果を発表した。それによると,情報テクノロジ業界の発展を支える要因をすべて備える国は,米国,日本,韓国などごく一部であることがわかった。

 同調査では,競争を促進するビジネス環境,ITスキルの提供力,革新の受容力,世界レベルのテクノロジ・インフラ,堅牢な法体制,バランスの取れた政府支援などを総合的に分析し,100点満点で評価した。その結果,米国が77.4点で首位に立った。第2位は日本(72.7点),第3位は韓国(67.2点)だった。

 また同社は,IT技術者に求められるスキルが日々変化していることを指摘する。「これからの技術者は,技術知識だけでなく,プロジェクトの管理能力や変化に対する対応力,ビジネス分析力も求められるようになる」(EIU)。

■表:IT競争力の上位10カ国
国名 評価
(100点満点)
米国77.4
日本72.7
韓国 67.2
英国67.1
オーストラリア66.5
台湾65.8
スウェーデン65.4
デンマーク64.9
カナダ64.6
スイス63.5
出典:Economist Intelligence Unit(2007年)

[発表資料へ]