米comScoreは7月9日,アジア太平洋地域のインターネット利用に関する調査結果を発表した。それによると,2007年5月における同地域のインターネット平均利用日数は13.8日で,世界平均の17.1日を下回ったという。この調査は2007年5月に,アジア太平洋地域の10カ国において,15才以上のインターネット・ユーザーを対象に実施したもの。

 自宅からインターネットにアクセスするユーザー数は約2億8400万人で,同地域における人口の10%を占めた。インターネットの利用率が最も高いのは韓国で65%。次いで,オーストラリア(62%),ニュージーランド(60%),香港(59%)が続いた。インドが最も低く3%だった。

 ユニーク・ユーザー数が最も多いのは中国(9150万人)だが,利用率は9%にとどまった。日本のユニーク・ユーザー数は5370万人(利用率は49%),韓国は2630万人(同65%)で,この3カ国がアジア太平洋地域におけるインターネット人口の60%を占める。

 ニュージーランドのユニーク・ユーザー数は194万9000人と最も少ないが,1カ月当たりの平均利用日数は16.4日で,アジア太平洋地域の平均利用日数を上回った。

 月間ユニーク・ビジター数をもとに人気が高いWebサイトをみると,調査対象国10カ国のうち7カ国でYahoo!が首位に立ち,世界ではトップのGoogleが2位以下に甘んじる結果となった。

■2007年5月のアジア太平洋地域におけるインターネット利用状況
(15才以上)

                  月間ユニーク  インターネット  1日当たりの  1カ月当たりの
                  ・ユーザー数      利用率     平均ユーザー数  平均利用日数 
                  (1000人)                     (1000人)
世界          771,997          16%         427,005          17.1
アジア太平洋地域    283,519          10%         126,398          13.8
オーストラリア      10,109          62%           5,147          15.8
中国           91,527           9%          38,023          12.9
香港            3,550          59%           1,924          16.8
インド          22,805           3%           8,415          11.4
日本           53,682          49%          26,157          15.1
マレーシア         7,521          45%           2,362           9.7
ニュージーランド      1,949          60%           1,030          16.4
シンガポール        2,226          58%           1,113          15.5
韓国           26,278          65%          14,718          17.4
台湾            9,319          50%           4,814          16.0

注:ネット・カフェなどの公共端末,携帯電話,PDAからの利用を除く
出典:comScore World Metrix(2007年5月)

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