総務省は2007年6月18日,電気通信事業分野における競争状況の評価の一環として,2007年3月末の加入件数シェア(市場占有率)のデータを公表した。まず固定電話においては,0-ABJ番号を使うIP電話の加入件数が413万件に達し,直収電話の406万件を抜いた。また,0-ABJ番号を使う固定電話におけるNTT東西地域会社の加入電話のシェアが9割を初めて下回った。携帯電話においては,NTTドコモが52.2%までシェアを減らし,KDDIは27.7%に,ソフトバンクモバイルは15.6%になった。

 インターネット接続サービスにおいては,FTTH(ファイバー・ツー・ザ・ホーム)でNTT東西のシェアが69.0%に高まり,電力系事業者は10.0%に,KDDIは6.6%に減った。一方でADSL(非対称デジタル加入者線)サービスでは,ソフトバンクBBがシェアを36.8%に高め,NTT東西は38.0%に減った。