米M:Metricsは,米Appleがまもなく発売するスマートフォン「iPhone」の認知度について調査した結果を米国時間6月15日に発表した。それによると,英国では携帯電話ユーザーの56%が,米国では64%がiPhoneを知っていた。そのうち購入意思が強い米国ユーザーは14%だった。
iPhoneの販売では米AT&Tが5年間の独占契約を結んでいるが,iPhoneを購入する意欲のある米国ユーザーのうち67%は,AT&T以外のキャリア加入者だった。「iPhone導入で競合キャリアからのユーザー取り込みを狙うAT&Tの戦略は成功しそうだ」(M:Metrics上級副社長兼上級アナリストのMark Donovan氏)。
ちなみにiPhoneを知っている英国携帯電話ユーザーのうち購入する意思が強いユーザーは28%にのぼる。Donovan氏は,英国では米国よりスマートフォンが2倍普及しているためと分析する。しかし「英国での販売価格や販売キャリアは未発表であることを考えると,これはたいへん高い数値だ」(同氏)。
■iPhone購入意欲のある携帯電話ユーザー 購入意欲の程度 購入意欲のある iPhoneを 携帯電話 ユーザー 知っている ユーザーに ユーザーに 占める割合 占める割合 ----------------------------------------------------------- 英国 10段階中1~4(低) 12,444,115 50% 28% 10段階中5~6(中) 5,529,019 22% 12% 10段階中7~10(高) 6,960,113 28% 16% 米国 10段階中1~4(低) 97,252,651 74% 47% 10段階中5~6(中) 15,780,356 12% 8% 10段階中7~10(高) 19,038,656 14% 9% ----------------------------------------------------------- 出典:M:Metrics
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