米Forrester Researchが米国時間6月11日に発表した「世界のパソコン市場に関する調査結果」によると,世界で使用されるパソコンの台数は2008年末には10億台を超える見通しだ。2015年には20億台を上回る見込みで,2003~2015年における年平均成長率(CAGR)は12%以上となる。

 とりわけ大幅な増加が見込まれるのは,ブラジル,ロシア,インド,中国(BRIC)。2015年の使用パソコン台数は7億7500万台以上に達するという。

 ただし,「新興市場へのパソコンの大量投入はリスクが高い」とForrester Researchは指摘する。同社バイス・プレジデント兼リサーチ・ディレクタのSimon Yates氏は,「パソコンのライフ・サイクルは成熟市場では4~5年だが,新興市場ではもっと長い期間を想定するべきだ」。パソコン・ベンダーは,買い替え需要が少ないことを念頭に置いて事業展開を熟考し,他ベンダーと協力して生産台数を調整する必要があること述べた。

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