電気通信事業者協会(TCA)は6月7日,2007年5月末時点の携帯電話・PHS契約数を発表した。

 携帯電話事業者別の純増数で首位を獲得したのは,前月比16万2400増のソフトバンク。同社が首位に立つのは,前身のボーダフォン,J-フォン時代を通じても,TCAが調査を開始した1996年以降で初となる。ソフトバンクモバイルは「ホワイトプラン,Wホワイト,ホワイト家族24といった定額プランが好評だった」とコメントしている。ホワイトプランの加入者数は,6月7日時点で申し込み数が500万件を突破した(ホワイトプランに関する記事)。

 4月まで9カ月連続で首位の座を守ったKDDIは2位に転落。前月比13万8500の純増数だった。3位はNTTドコモで同8万2700の純増だった。なお,KDDIの純増数はauとツーカーの数字を相殺したもの。auは前月比22万1600増,新規加入の受け付けを停止しているツーカーは同8万3100の純減だった。

 各事業者の累計加入者数は,首位のNTTドコモが5276万9600,2位のKDDIが2857万6200(うちauが2790万2000,ツーカーが67万4200),3位のソフトバンクモバイルが1623万4500。携帯電話全体では,前月比38万3500増の累計9758万300となった。

 番号ポータビリティ(MNP)の利用動向は,純増数首位は譲ったものの依然としてKDDIの圧勝が続いている。KDDIは転入と転出を差し引いて5万5100の増加。内訳は,au単独が5万7700の増加,新規加入を停止しているツーカー単独が2600の減少である(ツーカーからauへの同番移行はMNPの対象外)。ソフトバンクモバイルは,転入と転出の差し引きで3100増。4月に引き続き転入超となった。NTTドコモは差し引き5万8300の減少だった。

 PHSは,ウィルコムが前月比3万6100増で累計462万5800。2007年中にサービスを終了する予定のNTTドコモのPHSは,同2万8100減の40万2400だった。PHSの累計加入者数は同8000増の502万8200となった。

[発表資料へ]