日経マーケット・アクセスが,ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者を対象に行った2007年4月調査では,情報通信製品/サービス・ベンダーとシステム・インテグレーター(SIer)の主要企業について,「強い存在感がある」「会社に勢いがある」と感じるかを聞いた。このうち主要SIer 37社への「存在感」「勢い」の評価を相関図の形にまとめた。

 横軸の「存在感」では,2007年1月調査と同じくNTTデータ(49.5%)が,回答数100以上では日本アイ・ビー・エム・サービス(ISC-J、旧日本IBMインダストリアル ソリューションほか,43.3%),大塚商会(42.1%)を抑えてトップ。しかし昨日の記事で紹介したように集計上の母数を今回から拡大(条件を緩和)したことで,前回まで集計対象外だったNTTソフトウェアが食い込み,「存在感」で50.0%とNTTデータをわずかながら上回った。

 縦軸の「勢い」は大塚商会(20.8%)が,NECソフト(17.4%),キヤノンマーケティングジャパン(17.2%)を上回りトップ。日本アイ・ビー・エム・サービス(16.3%),NTTデータ(15.9%)など「存在感」の上位組が「勢い」でも上位に入った。しかしNTTソフトは「勢い」では8.3%に沈んでいる。

◆注
 調査実施時期は2007年4月中旬,調査全体の有効回答は1688件,うち情報システム担当者の有効回答は783件。
 前回2007年1月調査では,回答者が,対象SIerのビジネス領域と自分の職務領域に「接点がある」とし,かつ対象SIerについて《今後利用したい》《会社に勢いがある》《強い存在感がある》のいずれかを「はい」とした回答者の数nを100%とした時の比率を使用,n=30以上を得たSIer15社を掲載した。今回2007年4月調査の集計では,対象SIerのビジネス領域と自分の職務領域に「接点がある」とした回答者の数nを100%とした時の比率を使用,n=30以上を得たSIer37社を掲載している。
 また今回2007年4月調査から評価対象のベンダー/SIerリストを見直した。SIerではアビーム コンサルティング,アクセンチュア,ベリングポイント,EDSジャパン,菱洋エレクトロ,丸紅インフォテックなどが評価対象外となっている。

図1●主要システム・インテグレータ37社に対するイメージ(「対象Sierのビジネス領域と自分の職務領域に接点がある」とした回答者の中での比率,n=100以上)
[画像のクリックで拡大表示]

図2●主要システム・インテグレータ37社に対するイメージ(「対象Sierのビジネス領域と自分の職務領域に接点がある」とした回答者の中での比率,n=30以上100未満)
[画像のクリックで拡大表示]