日経マーケット・アクセスが,ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者を対象に行った2007年4月調査では,情報通信製品/サービス・ベンダーとシステム・インテグレーターの主要企業について,「強い存在感がある」「会社に勢いがある」と感じるかを聞いた。このうち主要ベンダー44社への「存在感」「勢い」の評価を相関図の形にまとめた。前回2007年1月調査では,下記の注釈に示した条件を満たした「有効回答30以上」のベンダーは22社だったので,今回は2つの図に分けている。

 横軸の「存在感」では,今回もマイクロソフトがトップ。前回の92.7%に比べると今回は75.0%と大きく減ったように見えるが,下記の注釈に示したように集計上の母数を今回から拡大(条件を緩和)したためである。前回と同じ集計方法ならばマイクロソフトの「存在感」は今回も91.0%で,さほど変わっていない。

 「存在感」でマイクロソフトに迫ったのは日本オラクル(シーベル、ピープルソフト、JDエドワーズ、Retekなどを含む)で,1ポイント差の74.0%。やや離れて日本IBM(67.3%)とSAPジャパン(66.5%)が続く。

 縦軸の「勢い」ではアップルが唯一40%台(48.7%),アップルは「存在感」でも61.5%でSAPに次ぐ支持を得た。「勢い」の2位はセールスフォース・ドットコム(35.8%),サイボウズ(34.7%),ソフトバンクモバイル(34.0%)が接戦。やや離れてKDDI(au、パワードコムを含む)の33.0%がウィルコム(29.5%)を抑えてベスト5に入った。デルは「存在感」47.0%,「勢い」21.9%と中位に沈んでいる。

◆注
 調査実施時期は2007年4月中旬,調査全体の有効回答は1688件,うち情報システム担当者の有効回答は783件。
 前回2007年1月調査では,回答者が,対象ベンダーのビジネス領域と自分の職務領域に「接点がある」とし,かつ対象ベンダーについて《今後利用したい》《会社に勢いがある》《強い存在感がある》のいずれかを「はい」とした回答者の数nを100%とした時の比率を使用,n=30以上を得たベンダー22社を掲載した。今回2007年4月調査の集計では,対象ベンダーのビジネス領域と自分の職務領域に「接点がある」とした回答者の数nを100%とした時の比率を使用,n=30以上を得たベンダー44社を掲載している。
 また今回2007年4月調査から評価対象のベンダー/SIerリストを見直した。ベンダーではグーグル,アマゾン ジャパン,楽天,ヤフー,USENなどが評価対象外となっている。

図1●主要情報通信(ICT)製品/サービス・ベンダー44社に対するイメージ(「対象ベンダーのビジネス領域と自分の職務領域に接点がある」とした回答者の中での比率,n=100以上)
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図2●主要情報通信(ICT)製品/サービス・ベンダー44社に対するイメージ(「対象ベンダーのビジネス領域と自分の職務領域に接点がある」とした回答者の中での比率,n=30以上100未満)
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