米J.D. Power and Associatesは米国時間5月30日,米国における携帯電話利用状況に関する調査結果を発表した。それによると,米国ユーザーの携帯電話所有期間が延びているという。

 現在使っている携帯電話の所有期間は平均17.5カ月で,2006年調査時の平均 16.6カ月から増加した。所有期間の増加は,2002年調査時(平均所有期間は18.4カ月)以来初めて。

 所有期間が長期化した要因として,「サービス切り替えにともなう手数料を回避するために,長期サービス契約(通常2年間)を選択する顧客が増えたことが考えられる」とJ.D. Power and Associatesの無線サービス部門上級ディレクタであるKirk Parsons氏は説明する。「おかげで,無線通信事業者は携帯電話機割引にともなうコスト回収ができるようになった。しかし結果的に,携帯電話機の買替サイクルが長期化する可能性がある」(同氏)。

 また,ユーザーが携帯電話で重視する点として,デザイン(24%),操作性(22%),機能(20%),耐久性(19%),バッテリー寿命(15%)が挙げられた。

 顧客満足度が最も高い携帯電話は,米Motorola(デザイン,操作性,機能で高い評価)および三洋電機(操作性,バッテリー寿命で高い評価)の製品だった。これにに韓国のSamsungとLGが続いた。

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