米IDCは米国時間4月9日,世界の電子メール利用状況に関する調査結果を発表した。それによると,2007年に世界で送信される電子メール数は1日あたり約970億通で,うち400億通以上をスパムが占めると予測する。「世界で個人から個人に送信される(正当な)電子メールをスパムが上回る最初の年となる」(同社)。

 IDC,Collaborative Computing and Enterprise Workplace調査部門プログラム担当バイス・プレジデントであるMark Levitt氏は,スパム増加の要因として「画像ベースのスパムがフィルタをくぐり抜けてしまうこと」「身元詐称したメールを信じ込むユーザーが多いこと」を挙げる。

 またIDCによると,スパムの急増を受け,特に若いユーザーの間ではインスタント・メッセージングやVoIP通話がより頻繁に使用されるようになっている。今後スパムの増加が続けば,これらの手段が電子メールにとって代わる可能性もあるとIDCは見る。

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