米Harris Interactiveは米国時間4月2日,米国における若年層のビデオ・ゲーム利用について調査した結果を発表した。それによると,米国ではティーン・エイジャを含む子供の8.5%が“ゲーム中毒”に分類され,若年層の81%が月1回以上ビデオ・ゲームを楽しむという。

 この調査は1月17~23日にかけて,8~18歳の若年層1178人を対象に,オンラインで実施したもの。 「ビデオ・ゲームに夢中になり過ぎていると思う」という回答者は全体の23%にのぼり,男子では31%,女子では13%だった。また「友人がビデオ・ゲーム中毒だと思う」という回答も44%を占めた。

 ビデオ・ゲームの利用時間は年齢層や性別によって異なる。8~12歳の子供がビデオ・ゲームで遊ぶ時間は週平均13時間だが,13~18才だと週平均14時間となる。また,8~12歳の男子が週平均16時間,13~18才の男子が週平均18時間であるのに対し,8~12歳の女子は週平均10時間,13~18才の女子は週平均8時間だった。

 Harris Interactiveによると,ビデオ・ゲームで遊ぶ時間が長い子供は,学校での成績が落ち込んだり,殴り合いなどのケンカに巻き込まれる可能性が高く,体重が増加する傾向にあるとしている。そのほか,ゲーム中毒の子供は注意力に欠けると診断される可能性が高いほか,寝室にビデオ・ゲームがある場合が多く(65%),他の子供と比べビデオ・ゲームで遊ぶ時間が長い(週平均24.5時間)ことが分かった。

 「米国ではビデオ・ゲームが広く普及しているうえ,ゲーム中毒の子供が多く,深刻な懸念材料と言える」(Harris InteractiveのSuzanne Martin氏)

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