英MessageLabsは現地時間3月29日,英国および米国企業におけるITセキュリティに関する調査結果を発表した。それによると,中堅・中小企業(SMB)でセキュリティ侵害の原因を作る可能性が最も高いのは若手営業担当者(26~35歳の男女)だということがわかった。

 その理由は,若手営業担当者は技術に詳しいため複数アプリケーション(電子メール,インスタント・メッセージ,VoIP,Webなど)を同時使用するが,セキュリティの脆弱性が増すことを意識していない。

 なお,英米企業の40%以上が社員対象のセキュリティ・トレーニングを行っていない。しかし「社員がセキュリティ侵害の原因を作らないという自信がある」としたのは半数以下(英国21%,米国41%)だった。

 その他の主な調査結果は以下のとおり。

・75%以上が,「スパムが今後なくなると思わない」と回答
・SMBの約3分の1がマルウエアまたはウイルスの攻撃を受けたことがある
・適切なITセキュリティの手段を持つSMBは53%(大企業の場合は69%)

 調査は,英Vanson Bourneが英国および米国企業のIT意思決定者942人を対象に2006年11月~12月に実施した。

[発表資料へ]