米McAfeeが米国時間3月12日に発表した「世界のWebサイトの安全性に関する調査結果」によると,インターネット・ユーザーは危険なWebサイトを毎月5億5000万回以上クリックしていることが判明した。併せて,その危険度はドメインによって大きく異なることも分かった。

 この調査では,265のトップ・レベル・ドメイン(TLD)について,スパイウエアやスパム送信,セキュリティ・ホールを狙った攻撃や詐欺行為などの危険性を分析した。同社が設定した安全基準を1つも満たさないサイトは「赤」,すべての基準を満たしたものは「青」,基準を満たすが過度のポップアップなどの問題がある場合は「黄」で表示した。

 調査対象となった全サイトの4.1%が「赤」サイトまたは「黄」サイトだった。TLD別で危険な(「赤」および「黄」)サイトの割合が最も低かったのは「.fi」(フィンランド)の0.1%,最も高かったのは「.tk」(トケラウ諸島)の10.1%だった。

 そのほか,「.nl」(オランダ),「.de」(ドイツ),「.uk」(英国)のドメインは危険度がそれぞれ31位,33位,51位と低いものの,危険サイトへのクリック数が毎月200万回を超える。同様に,「.jp」(日本)も危険度57位だが,危険サイトへのクリック数が毎月160万回にのぼる。

 一方,「.info」ドメインのサイトに登録手続きなどで電子メール・アドレスを教えると,スパム・メールを受信する確率が73.2%と非常に高い。普及度が高い「.com」は全TLDの中で危険度5位。危険サイトへのクリック総数は86.6%を占める。

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