米情報技術協会(ITAA)は米国時間2月26日,2006年の米政府機関によるITへの取り組みに関する調査結果を発表した。政府機関の情報担当幹部は,「民間企業との協力により,政府機関内のITセキュリティが向上した」と考えている。

 情報担当幹部はさらに,ITセキュリティだけでなく「IT管理」「アプリケーション・システムのアップグレード」「ITインフラの統合」の分野でも改善が進んだと回答した。

 米メディアの報道(InfoWorld)によると,向上した具体的な項目には「ITシステムの認証」,「IT担当者とその他従業員を対象としたサイバーセキュリティに関する教育」「ITセキュリティ・ポリシーの作成」「情報プライバシ・プログラムの立ち上げ」「大統領行政管理計画」が挙げられた。

 また情報担当幹部は,課題として「企業規模のIT管理(より優れたプロセスとツール,より効率的なプロジェクト管理の必要性)」「企業規模のアプリケーション(プロジェクト管理とガバナンス機能の向上)」と答えた。

 調査は,2006年8月~12月に米政府機関のCIO(最高情報責任者)およびIRM(情報リソース管理)担当者47人を対象に,米Grant Thorntonがインタビュー形式で実施した。

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