日経マーケット・アクセスが企業の情報システム担当者を対象に行った調査で,2006年12月の「IT予算執行率INDEX」を回答者の企業規模(下記注釈参照)ごとに比較した。

 前回2006年12月調査での2006年11月実績は「利用者300人未満」の小規模ユーザーと「300人以上1000人未満」の中規模ユーザーが予算執行率INDEXが-5.0%,「1000人以上」の大規模ユーザーが-5.3%とほとんど横並びだったが,今回は「300人未満」が-6.4%へややダウン。「300人以上1000人未満」と「1000人以上」はそれぞれ-2.9%,-2.0%で2~3ポイント予算消化率が上昇した。

 内訳で見ると,「300人未満」は「50%超の未達」が9.0%→12.1%と拡大。「300人以上1000人未満」は「10%~20%の未達」が14.6%→10.3%に縮小,「1000人以上」は「20%~50%の未達」が13.6%→7.1%に縮小したのが目立つ。

◆注
 調査実施時期は2007年1月中旬,調査全体の有効回答は2523件,うち情報システム担当者の有効回答は548件。
 本文中の「予算執行率INDEX(平均の予算執行率)」は,選択式回答の「50%超の未達」を-65%,「20%~50%の未達」を-35%,「10%~20%の未達」を-15%,「10%未満の未達~10%未満の超過(ほぼ予算通り執行)」を0%,「10%~20%の超過」を+15%,「20%~50%の超過」を+35%,「50%超の超過」を+65%に換算して加重平均した。
 「企業規模」は,「回答者が担当・関与する情報システムを利用している就業者数(従業員,パート/アルバイト,派遣就業者を含む)」について聞いたものである。

図●2006年12月の企業規模別IT予算執行率