日経マーケット・アクセスが企業の情報システム担当者を対象に行った調査で,2006年9月に導入したノート・パソコンのメーカーと台数を聞いた(複数回答)。

 購入製品のメーカー数のトップはデル(47)で,今回調査の“購入メーカー数”は3部門ともデルが首位という結果になった。ただし前回調査同様,レノボ・ジャパン(25)が日本IBMを加えると57件の回答を集めており,ノート・パソコンの実質的な購入メーカー数トップとも言える。3位グループはデスクトップ・パソコンと同様に,回答数が少なく参考値とのボーダーライン上だが,東芝(30),富士通(29),NEC(28),松下電器産業(24)の接戦だ。

 購入台数は東芝が2624台でトップ。これまた回答総数の約25%で,今回の調査ではパソコン・サーバー,デスクトップ・パソコン,ノート・パソコンの3部門とも,台数トップのメーカーのシェアが約25%ラインに揃った。

 以下は日本HP(1720台),レノボ(1205台,日本IBMを加えると2251台),日立製作所(1030台)が続く。

 ただし今回のノート・パソコンの台数は,ランク上位のメーカーが,軒並み1回答の“大量導入”に依存している。東芝は2624台中2000台が「その他電気・電子機器製造業」の1回答。日本HPは1720台のうち1200台が「その他の製造業」の1回答。レノボは1205台のうち1000台が「情報処理/ソフトウエア/SI・コンサルティング/VAR業」の1回答。そして日立製作所も1030台のうち1000台が「通信サービス業」の1回答。4位の日本IBM(1046台のうち最大の1回答でも300台)以外は,この要因を差し引くと大幅に順位が変わってしまう。

◆注
 調査実施時期は10月上旬~中旬,調査全体の有効回答は2283件,うち情報システム担当者の有効回答は513件。前回9月調査(8月の導入実績)の結果は11月1日付け記事を参照。

図●前月(2006年9月)のノート・パソコンの導入台数(回答者が購入を担当したもの,n=182)