日経マーケット・アクセスの月次調査「日経マーケット・アクセスINDEX(日経MA-INDEX):企業情報システム」の2006年10月版では,情報通信製品/サービス・ベンダーとシステム・インテグレーターの主要企業について,「強い存在感がある」「会社に勢いがある」と感じるかを聞いた。このうち主要ベンダー16社への「存在感」「勢い」の評価を相関図の形にまとめた。

 図からもわかるように,「存在感があり,かつ勢いもある」の位置に飛び抜けて,マイクロソフトとアドビシステムズの2社がある。「勢い」ではこの2社にデルが肩を並べるが,「存在感」で2社に差を付けられた。日本IBMやNEC,富士通などの大手総合ベンダーと,専業ながらSAPジャパン,シスコシステムズの“一人勝ち”ベンダーが,これらに次いで集団となっている。

 ストレージのEMCジャパン,Linuxのレッドハット,パソコンのレノボ・ジャパンといった専業系ベンダーは,「存在感」では大手総合ベンダーなどに及ばないが,「勢い」では同等の評価。日本ネットワーク・アプライアンスは「勢い」でもやや評価が低く,他の15社から取り残された位置にある。

◆注
 調査実施時期は10月上旬~中旬,調査全体の有効回答は2283件。情報システム担当者の有効回答は513件。ここでは16社それぞれについて,513件の中で「強い存在感があると感じる」,「会社に勢いがあると感じる」,との回答の比率を示した。

図●主要情報通信(ICT)製品/サービス・ベンダー16社に対するイメージ