日経マーケット・アクセスが行った企業情報システム担当者調査で,回答者が執行・承認権限を持つ2006年7月~9月四半期のIT予算規模を聞いたところ,「3000万円以上」が約3分の1,「300万円~1000万円」と「1000万円~3000万円」がそれぞれ約4分の1を占めた。

 今回の調査では,全社システムにIT予算執行・承認権限を持つ回答者だけでなく,部門や事業所,ワークグループ単位のIT投資にだけ執行・承認権限を持つ回答者も含んでいる。

 ここでは図示していないが,回答者が担当・関与するシステムの利用者規模(下記注釈参照)で分けてみると,「300人未満」(有効回答50)は四半期の平均予算が1122万円,「300人以上~1000人未満」(同44)は同2187.5万円,「1000人以上」(同35)は同3014.3万円となった。

注◆
 調査実施時期は9月中旬,調査全体の有効回答は377件。本文中の「平均の予算額」は,選択式回答の「本四半期はゼロ」を0,「100万円未満」を50万円,「100万円以上300万円未満」を200万円,「300万円以上1000万円未満」を650万円,「1000万円以上3000万円未満」を2000万円,「3000万円以上」を4000万円に換算して加重平均した。平均値は1998.8(万円),標準偏差は1559.3(万円)だった。
 「利用者規模」は,「回答者が担当・関与する情報システムを利用している就業者数(従業員,パート/アルバイト,派遣就業者を含む)」について聞いたものである。

図●最新四半期(2006年7月~9月)のIT投資予算(回答者が予算執行・承認権限を持つ範囲の総額,n=129)