日経マーケット・アクセスが企業の情報システム担当者を対象に行った調査で，2006年8月の「IT予算執行率」を回答者の企業規模（下記、注を参照）ごとに比較した。

　「300人未満」の小規模ユーザーは平均＋0.8％でわずかながら予算超過傾向になのに対し，「300人以上～1000人未満」は-5.9％，「1000人以上」も同－5.0％で全体平均（－2.8％，初回記事参照）を下回った。「300人以上」と「1000人以上」は図示したように，予算未達という回答が約4分の1を占める。これに対して「300人未満」は未達と超過がそれぞれ約15％できっ抗している。

◆注
　調査実施時期は9月中旬，調査全体の有効回答は377件。
　「平均の予算執行率」は，選択式回答の「50％超の未達」を－65％，「20％～50％の未達」を－35％，「10％～20％の未達」を－15％，「10％未満の未達～10％未満の超過（ほぼ予算通り執行）」を0％，「10％～20％の超過」を＋15％，「20％～50％の超過」を＋35％，「50％超の超過」を＋65％に換算して加重平均した。
　「企業規模」は，「回答者が担当・関与する情報システムを利用している就業者数（従業員，パート/アルバイト，派遣就業者を含む）」について聞いたものである。

図●2006年8月の企業規模別IT予算執行率