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食品流通業界のUHF帯実験:9mの距離から読めた(第1回)

物流管理に最適

2005/10/18

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関東圏で食品スーパーを展開するマルエツを中心に、食品流通業者などが共同で、UHF帯対応無線ICタグの実証実験を2004年2〜3月に実施した。「最大9mの距離から読み取れる」、「通信エリアが広い」といったUHF帯ICタグの特徴を確認できた。同時に、「水に弱い」、「張り付けるモノによって通信距離が変わりやすい」といった弱点も明らかになった。

表1 実験の参加企業

※図をクリックすると拡大図をご覧になれます。

 「あまりに読めないUHF帯対応無線ICタグを目の当たりにして、みな無言になってしまった」(マルエツ商品本部物流部部長の高橋晋氏)——。

 ICタグ用として日本で2005年4月に利用可能になUHF帯は、新しい周波数帯として大きな注目を集めている 注1)。「最大10mもの通信距離があり、一括読み取りに強い」、「米ウォルマート・ストアーズや独メトロ・グループ、米国防総省などが全面的に採用し、今後の国際標準になる」。そんな期待が集まるUHF帯ICタグの実力が、2004年2〜4月に日本で初めて実施された実証実験で明らかになった。UHF帯が優位とされていた特性が実証されると同時に、弱点も浮かび上がってきた。水に弱い、張り付けるモノによって通信距離が変わるといった点だ。

 UHF帯ICタグの普及を推し進める経済産業省は2003年度に、食品流通と家電、出版、アパレルの4業界で、UHF帯ICタグを使う実証実験を行った。アパレル業界に対しては2004年10月半ばの時点で、UHF帯利用の実験免許が与えられていないが、ほかの3業界ではUHF帯ICタグを実際の現場で検証した。以下では、関東圏で食品スーパーを展開するマルエツが中心となって行った食品流通業界の実証実験の結果から、UHF帯ICタグの実力を検証する。

 食品流通業界の実証実験では、最初に電波暗室で基礎実験を行い、そのあとに物流センターと店舗でICタグの基本性能や一括読み取りの精度を調べた(表1拡大表示])。物流センターは、常温商品を扱う施設(菱食)と、低温商品が対象の施設(日本アクセス)の2カ所で試した。


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