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 米MicrosoftのSatya Nadella最高経営責任者(CEO)は現地時間2014年7月10日、従業員に電子メールを送り、変革と進化の必要性を説いた。同社は7月22日に2014会計年度第4四半期(2014年4~6月)の決算発表を控えている。

 Nadella CEOは、「モバイルファースト、クラウドファースト」の時代におけるプラットフォームとプロダクティビティを同社の中核に据えていることを強調したうえで、「すべての人々、すべての組織がそれぞれ、より多くを実行し、より多くを達成できるよう、プロダクティビティを刷新する」と述べた。単に何かを作るのではなく、新たな洞察を得られるような、予測能力のある有用でパーソナルなツールを構築するとしている。

 さらに同氏は、モバイルファースト、クラウドファーストの膨大な事業機会を最大限利用するための企業文化を構築する必要があるとの考えを示し、「従業員それぞれが変わる勇気を持たなければならない」と呼びかけた。

 同社の文化を変えていく方法については、組織の変更、合併および買収、職責の発展、新たな提携、古い慣習の見直し、優先事項の調整、新たな人材の雇用、プロセスの簡素化などさまざまな可能性を挙げた。

 また、顧客を第一に考え、品質を重視しつつ効率的に対応できる体制に移行すること、今後半年間で新たなトレーニングや試験を実施することなどを説明した。

 なお、ビデオゲーム機「Xbox」については、引き続き精力的に開発を進め、「ゲーム愛好家を喜ばせたい」と述べた。

 Microsoftは、フィンランドNokiaの携帯端末事業買収にともなって人員を削減すると噂されているが、今回のNadella CEOの書簡はその件に言及していない。しかし新たな従業員トレーニングなどの話から、人員削減は行われる見込みだと、米CNETは見ている。

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