写真●NEC Easy Data Migration for File Serverの概要(出典:NEC)
写真●NEC Easy Data Migration for File Serverの概要(出典:NEC)
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 NECは2014年7月7日、Windows Server 2003からの移行を促進する製品/サービスの一環として、ファイルサーバーのデータを古いサーバーから新しいいサーバーへと移行するソフト「NEC Easy Data Migration for File Server」(NEDAM)を発表した。同日に出荷を開始している。価格(税別)は、移行元と移行先のサーバー2台のライセンスで9万2000円。

 NEDAMは、Windows Serverベースの新旧ファイルサーバー同士の間でデータを移行するソフト(写真)。新旧それぞれのサーバーにソフトをインストールして使う。古いサーバーから新しいサーバーへとデータを一括コピーするとともに、移行途中で古いサーバーに対して行われたファイルの作成/更新をリアルタイムに新しいサーバーにも反映する。このため、古いサーバーを使い続けながらデータを移行できる。

 特徴は、高可用性クラスタリングソフト「CLUSTERPRO」の技術を応用し、データの移行速度を高めたこと。ディスクを丸ごとコピーする手法によって、たくさんのファイルを一つひとつコピーする手法と比べてデータ移行にかかる時間を短縮した。NECの検証では、10万ファイル(4Tバイト)のコピーにかかった時間は44時間であり、ファイルコピーよりも178%以上高速だったという。

 簡単に使えることも特徴。設定画面上で、ホスト名、IPアドレス、対象ドライブの三つのパラメータを設定するだけで、サーバーが稼働中でも移行できる。移行対象ドライブは最大8ドライブまで同時に指定可能。稼働OSは、Windows Server 2003/2008/2012(Windows Storage Server 2003/2008/2012を含む)。