写真●Green Horizonのリーダー、Dr. Jin Dong
写真●Green Horizonのリーダー、Dr. Jin Dong
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 米IBMは現地時間2014年7月7日、中国のエネルギーシステム改革を支援する10年計画のプロジェクト「Green Horizon」を発表した。北京市の大気汚染対策でも協力する。

 Green Horizonでは、中国の持続可能な成長に不可欠な、大気質の管理、再生可能エネルギーの生産量予測、産業向けエネルギーの効率化に焦点を当てる。

 IBMの中国研究部門が中心となり、世界12カ所の研究施設からなるネットワークを活用する。政府機関や大学、民間企業などとも協力する。

 北京市は同プロジェクトに参加し、同市の深刻な大気汚染の課題にIBMと共同で取り組む。IBMのビッグデータ分析に関する技術と、気象予測や気候モデリングの知識を利用する。大気質監視ステーションや気象衛星、光センサーなどから送られてくるリアルタイムのデータを解析し、細かい地域ごとに72時間後の大気汚染予測ができるようにする。

 北京市は1600億ドルを大気汚染対策に投じ、2017年にはPM2.5を25%削減することを目指している。

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