米Gartnerが現地時間2014年7月7日に公表した市場調査によると、パソコン、タブレット端末、携帯電話を合わせた2014年の世界出荷台数は前年から4.2%増え、24億3290万台になる見通し。

 このうちパソコン(デスクトップ、ノート、高価格帯の薄型軽量ノート)の出荷台数は、2013年に前年比9.5%減と大きく落ち込んだが、2014年は同2.9%減と小幅な減少にとどまると同社は予測している。同社のリサーチディレクタ、Ranjit Atwal氏によると、法人市場におけるWindows XPからの移行や、一般的な買い替えサイクルがその要因で、とりわけ西欧市場はその傾向が顕著だという。

 また2014年は成熟国の法人によるパソコンの買い替え台数が、ほぼ6000万台になると同社は予測している。一方でデスクトップパソコンとノートパソコンを合わせた従来型パソコンの今年の出荷台数は前年比6.7%減となり、2015年も同5.3%減少すると予測している。

 同社の推計によると、2014年におけるタブレット端末の出荷台数は前年比23.9%増の2億5630万台となり、伸び率はかつてに比べて低下する見込み。成熟国市場では小型タブレットへの需要が低下し、より大きな端末を求める傾向がある。東南アジアでは、ファブレットと呼ばれる画面サイズの大きなスマートフォンに人気が集まっている。これにより世界のタブレット市場は、成長が鈍化しているという。

 2014年の携帯電話端末出荷台数は、前年比3.1%増の18億6277万台に達する見通し。携帯電話の全出荷台数に占めるスマートフォンの比率は昨年5割を超えたが、今年はこの比率が66%と上昇し、2018年には88%に達するとGartnerは見ている。

 このほか、2014年におけるパソコン、タブレット、携帯電話を合わせたOS別の出荷台数は、「Android」が11億6830万台で最も多く、全体の48.0%を占める見通し。「Windows/Windows phones」がこれに次ぎ、3億3340万台(シェアは13.7%)。「iOS/Mac OS」は2億7110万台(同11.1%)になると予測している。

[発表資料へ]