東京大学教授で工学博士の坂村健氏が所長を務めるYRPユビキタス・ネットワーキング研究所(以下、YRP UNL)と、日本マイクロソフト(以下、日本MS)は2014年7月7日、オープンデータやビッグデータとIoT(Internet of Things:モノのインターネット)の技術基盤の構築で提携することを発表した(写真1)。

写真1●「ucode」を埋め込んだ端末「ココシルマーカー」を手に持つ東京大学の坂村健教授(左)と、日本マイクロソフトの加治佐俊一氏(右)
写真1●「ucode」を埋め込んだ端末「ココシルマーカー」を手に持つ東京大学の坂村健教授(左)と、日本マイクロソフトの加治佐俊一氏(右)
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 この技術基盤はYRP UNLが研究開発した、さまざまな「モノ」や「場所」などを識別するための国際標準の固有識別番号「ucode」と、マイクロソフトのクラウドサービス「Azure」を連携させて構築する。具体的には、ucodeが付与された対象の属性や意味情報をデータベースから取り出せる仕組みである「uIDアーキテクチャ2.0」を、Azureに組み込む(写真2、写真3)。

写真2●「uIDアーキテクチャ」の概要
写真2●「uIDアーキテクチャ」の概要
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写真3●uIDアーキテクチャ2.0をAzureに組み込んだ情報基盤「uID-Azureオープンデータ・ビッグデータ基盤」
写真3●uIDアーキテクチャ2.0をAzureに組み込んだ情報基盤「uID-Azureオープンデータ・ビッグデータ基盤」
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