写真●トランスコスモスのベトナム拠点
写真●トランスコスモスのベトナム拠点
[画像のクリックで拡大表示]

 トランスコスモスは2014年7月7日、同月中にベトナム拠点の営業を開始すると発表した。ベトナムの現地企業や日系企業向けに、コンタクトセンターやBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)サービスを売り込む。2018年度までに、20億円の売り上げを目指すという。

 トランスコスモスは2014年3月、タイ、インドネシアに続くASEANで3カ国めとなる拠点を、ベトナムの首都ハノイに新設している(写真)。席数は200席。中国などよりも安価な人材を活用してサービス価格の低減を図ると共に、成長市場にアプローチする狙いがある。

 有力な売り込み先は日系企業だ。BPOサービスのコスト削減要望に加えて、「ベトナムに拠点を新設するので、現地間で連携して欲しいといった要望がある」(トランスコスモス)。既に、メールなどの非音声系カスタマーサービスやCAD関連のBPOサービスの案件を獲得しているという。

 さらに、ベトナムの現地企業にもコンタクトセンターサービスなどを売り込む。コンタクトセンターを設ける現地企業は現時点で稀だが、消費者向けのメーカーなどで需要が高まると見る。

 ハノイ拠点の現地スタッフには、ハノイ大学の日本語学部などから学生を採用する。今後、ベトナムの最大都市ホーチミンに営業拠点も設立し、現地企業や進出している日系企業向けへの売り込みを強化する予定だ。