米国土安全保障省の米運輸保安局(TSA)は現地時間2014年7月6日、米国外の空港におけるセキュリティチェックを強化すると発表した。

 国土安全保障省のJeh Johnson長官が7月2日に発行した指令により、米国への直行便が出ている空港を対象に、より厳しい保安検査方法を導入する。

 一例として、スマートフォンなどの電子端末を所持している乗客は、端末の電源を入れるよう指示される可能性がある。電源が入らない端末は機内への持ち込みが禁じられ、乗客はさらに詳しい検査を受ける場合があるという。

 英Guardianによると、こうしたチェックにより、乗客が爆発物を所持していないか確認する。米国政府官僚に取材したところ、シリアやイエメンのアルカイダ系テロ組織が、スマートフォンやタブレットなどに仕込むことのできる、検知システムに引っかからない爆弾を開発したとの情報があることが分かった。

 TSAは対象となる空港を明らかにしていないが、英国やベルギーでセキュリティチェックの強化が実施されると見られている。Nick Clegg英副首相は、新たな保安検査が1週間程度の短期間で終わることはないだろうとの見解を示している。

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