アシストは2014年7月2日、中小企業向けデータベースサーバー機「Oracle Database Appliance」(ODA)の運用ノウハウをセット化したパッケージ「運用スターターパック for Oracle Database Appliance」を発表、同日提供を開始した。ODAを監視/管理する設定を運用管理ソフトの「JP1」に施し、JP1の設定定義書とともに納品する。

 運用スターターパックは、ODAをJP1で監視/管理するためのノウハウ製品である。JP1に設定を施すとともに、設定の定義書を提供する。製品のラインアップとして、ODAの稼働状況をJP1で監視できるようにする「監視パック」と、データベースの起動/停止やログ収集などのODAのジョブ管理機能を提供する「ジョブ運用パック」の2種類のパッケージを用意した。

 JP1の設定をODA向けに定義済みの形で提供することによって、ユーザー企業自らJP1を設定する場合と比べて、運用開始までの工数を大幅に削減できるとしている。具体的には、ユーザー企業自らODA環境にJP1を導入した場合、運用開始まで23日以上かかるという。これに対して運用スターターパックを購入すると、約8日で運用を開始できるという。

 監視パックでは、ODAにJP1の監視エージェントを導入し、事前に設計して検証済みの監視推奨項目を実装し、稼働確認のテストまで実施する。監視対象は、ハードウエア監視、リソース監視、プロセス監視、ログ監視など。価格(税別、以下同)は100万円で、監視定義書をユーザーに納品する。

 ジョブ運用パックでは、ODAにJP1のジョブ実行エージェントを導入し、事前に作成して検証済みのシェルスクリプトとJP1ジョブ管理用ジョブネットを実装し、稼働確認のテストまで実施する。価格は50万円で、運用管理用のJP1ジョブフロー定義書をユーザーに納品する。

 なお、監視パックとジョブ運用パックには、ODAの購入費用やJP1のライセンス費用は含まれていない。前提となるODAとは、中小企業の用途に合わせて必要なハード/ソフトを組み合わせたデータベースサーバー専用機である。米OracleのPCサーバー機2台と共有ストレージ、Oracle Linux、RDBMS(リレーショナルデータベース管理システム)のOracle Database 11g Release2、高可用性クラスターソフトや運用管理ソフトなどを組み合わせている。