写真1●JR東日本の山手線用新型車両「E235系」の外観イメージ
写真1●JR東日本の山手線用新型車両「E235系」の外観イメージ
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写真2●「E235系」電車の内部イメージ。扉・窓の上にデジタルサイネージ(液晶ディスプレイ)が並ぶ
写真2●「E235系」電車の内部イメージ。扉・窓の上にデジタルサイネージ(液晶ディスプレイ)が並ぶ
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 東日本旅客鉄道(JR東日本)は2014年7月2日、東京都心部を走る山手線に新型通勤車両「E235系」(写真1)を投入すると発表した。IT設備を拡充したのが大きな特徴である。

 2015年3月以降に量産先行車10両分を新造し、改造車1両を加えた11両編成で走行試験を実施する。2015年秋ごろから営業運転を開始する予定である。

 E235系では、山手線の現行車両で導入が始まっているスマートフォン向け運行・車両情報配信サービス「山手線トレインネット」の情報提供装置を標準で搭載する(関連記事:「山手線トレインネット」が無料Wi-Fiをやめた理由)。車内広告にはデジタルサイネージを全面採用する。中吊りなど紙の広告を原則として無くし、車内空間をすっきりさせる(写真2)。

 車内・車外間の情報ネットワークを強化し、車両の機器類に搭載したセンサーから収集した情報をサーバーに集約する仕組みも備える。故障の予兆を把握したり、故障発生時の復旧を迅速化したりするために役立てる。