中国本土で韓国のメッセージングサービス「LINE」や「KakaoTalk」に障害が発生したと、複数の海外メディア(韓国BusinessKorea米Wall Street Journal韓国中央日報など)が現地時間2014年7月3日に報じた。中国政府の関与を指摘する声もある。

 KakaoTalkは、7月1日に中国のユーザーから苦情が届くようになり、7月2日には大量のユーザーに影響が広がった。LINEも7月1日午後から7月2日深夜にかけてつながらなくなった。

 いずれのアプリケーションも7月3日の時点で一部機能にアクセスできるものの、KakaoTalkは新たな友人の追加や通知の確認などは行えない。LINEはメッセージを受信したことは確認できるがメッセージを読むことはできないという。

 また米Yahoo!は、同社の画像共有サービス「Flickr」が7月3日に中国で遮断されたとの報告を受け、現在調査にあたっていることを明らかにした。

 中国本土では、外国企業のソーシャルアプリケーションが民主化運動の支援につながるとの懸念から、2009年以降「Facebook」や「Twitter」へのアクセスが禁じられている。

 今回KakaoTalkやLINEで不具合が起き始めた7月1日は香港で大規模な民主化デモが行われ、7月3日には中国の習近平国家主席が韓国を訪れている。これらのことから、中国当局が通話アプリケーションの遮断措置をとったと見る意見もある。