画面1●Cloudishの分析画面
画面1●Cloudishの分析画面
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画面2●カスタマイズ分析の一例
画面2●カスタマイズ分析の一例
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 ネット調査を手掛けるビデオリサーチインタラクティブ(VRI)は2014年7月から、スマートフォンアプリの利用状況を分析するサービスの提供を始める。顧客は自社や競合他社が提供するスマホアプリの利用状況を様々な切り口で分析できるため、アプリ開発に生かすことができる。

 分析サービスの名称は「Cloudish(クラウディッシュ)」。VRIが約8万人のスマホ利用者からアプリの起動データを収集し、日本マイクロソフトのクラウドサービスである「Azure」に蓄積。顧客はAzureからExcelにデータを取り込み、利用者の年代や性別、アプリを起動した時間帯といった切り口で分析できる(画面1)。

 例えば、ある通信会社はCloudishを活用し、コミュニケーション系アプリの開発に役立てているという。VRIの深田航志ビジネスデベロップメント部第1グループマネージャーは「アプリの起動データを収集・分析できるサービスは他にない」と話す。

 VRIは2015年度までに、Cloudishで1億円の売り上げを目指す。メディアやEC(電子商取引)、通信会社を中心に売り込む。Cloudishが備える3つの分析テンプレートを利用する場合で月額10万円から。顧客のニーズに合わせたカスタマイズ分析は20万円からとなっている(画面2)。