写真●日本GE代表取締役 GEキャピタル社長兼CEOの安渕聖司氏(写真:井上裕康)
写真●日本GE代表取締役 GEキャピタル社長兼CEOの安渕聖司氏(写真:井上裕康)
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 「リーダーシップはポジションではない」――。日本GE代表取締役 GEキャピタル社長兼CEO(最高経営責任者)の安渕聖司氏は、日経BP社が2014年7月2日から4日にかけて東京・品川プリンスホテルで開催中のイベント「IT Japan 2014」でこう強調した(写真)。

 安渕社長は、「世界で勝つリーダーシップ」と題した基調講演に登壇。グローバルに活躍するために必要なこと、GEにおけるリーダーの育成手法、リーダー育成のヒントなどについて解説した。

 安渕社長は講演の冒頭で、ビジネスのグローバル化に伴い、「必然的にグローバルで戦う機会、あるいは企業自体をグローバル化するようなチャレンジの機会が増えてきた」と述べ、人材のグローバル化対応の必要性を強調した。その上で、「グローバルな舞台で活躍するためには、必要なことが三つある」(安渕社長)と説明した。

 一つめは「ゆるぎない軸、価値基準を持つこと」、二つめは「強い好奇心を持ち、広く学び続けること」、三つめは「自分の頭で考え、自分の意見を持ち、堂々と披露すること」だ。安渕社長は、「世界に出て知らない人と接するとき、自分がどういう考えを持ち、どのような人間なのか、相手に伝える必要がある。ミーティングの場では、自分の意見を持っていなければ議論にならない。自分のアイデンティティから発せられる考えを常に持っておくべきだ。さらにミーティングの合間は、ビジネスの話ばかりするのではなく、自分の趣味や興味について話すことも大切だ」と重要性を説いた。