中国のモバイル端末メーカーXiaomi(小米科技)の2014年上半期における製品販売台数は2611万台で、2013年上半期と比べ271%増加した。同社共同設立者のBin Lin社長が現地時間2014年7月2日に、自身の「Facebook」アカウントからの投稿で明らかにした。また、2014年上半期の売上高は330億人民元で、1年前から149%拡大したという。

 これを受け、複数の海外メディア(英Guardian米TNW米PCWorldなど)が同社の急成長について報じている。

 Xiaomiは2010年に設立され、最初のスマートフォンを2011年にリリースした。2012年のスマートフォン販売台数は720万台、2013年は160%増の1870万台と急伸し、2014年の半年間ですでに2012年と2013年の合計を上回った。

 同社共同設立者で最高経営責任者(CEO)を務めるLei Jun氏は、米Apple共同設立者の故Steve Jobsと比較されるカリスマ的人物として知られている。同氏は当初、2014年の出荷目標を4000万台としていたが、これを6000万台に引き上げた。2015年は1億台の出荷を目指している。

 同社は中国市場で着実にユーザーを獲得し、すでに市場シェアは米Appleを上回っている。昨年、元米GoogleのAndroid事業バイスプレジデントであるHugo Barra氏をグローバル事業責任者として迎え入れ、中国以外への事業拡大に注力し始めている。最近ではシンガポールに進出し、今後、マレーシア、インドネシア、インド、タイ、ロシア、トルコ、ブラジル、メキシコなど10カ国以上への進出を計画しているという。

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