写真●Samsung Electronicsの「GALAXY S5」
写真●Samsung Electronicsの「GALAXY S5」
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 英Kantar Worldpanelが現地時間2014年6月30日までにまとめたスマートフォン市場のレポートによると、同年5月は、韓国Samsung Electronicsの旗艦モデル「GALAXY S5」の販売台数シェアが英国で3位になった(写真)。欧州で同端末が発売されてから5月で丸1カ月。同端末は華々しいデビューを飾ったが、英国における販売台数は、米Appleの「iPhone 5s」「iPhone 5c」に届かなかった。

 ただし欧州5カ国(英国、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン)でGALAXY S5を購入した人のうち、17%はiPhoneからの買い替え。GALAXY S5はAppleユーザーから一定の顧客を奪うことに成功したという。

 Kantar WorldpanelのDominic Sunneboディレクターによると、一般的に消費者は大きな画面に魅力を感じてGALAXY S5を購入している。「こうした画面サイズに関する顧客の好みについては、AppleもiPhone 6で対処するだろう」と同氏はコメントしている(関連記事:iPhoneの次期モデルは7月に量産開始、4.7型と5.5型が登場する見通し)。

 また米国市場を見ると、GALAXY S5の5月における販売台数はiPhone 5sに次ぐ第2位だった。3~5月におけるメーカー別販売台数シェアではSamsungが36.8%で、Appleの32.5%を上回り首位。ただ、米国ではAppleに対する顧客のロイヤリティー(忠誠心)が高いという。GALAXY S5を購入した顧客のうちiPhoneからの買い替えは8%にとどまり、Samsung製品に買い替えた人の大半は韓国LG Electronicsと台湾HTCのユーザーだった。

 3~5月におけるスマートフォンOSの販売台数シェアを地域別に見ると、欧州5カ国ではAndroidが73.3%で首位。iOSが16.6%、Windows Phoneが8.1%、BlackBerryが0.8%と続く。

 米国市場では、Androidが61.9%、iOSが32.5%、Windows Phoneが3.8%、BlackBerryが1.3%。日本では51.7%と過半数がiOSで、Androidが47.0%で第2位。これらから大きく引き離されて、Windows Phoneが1.4%と続く。

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